京都三山はアカマツの風景でした。 しかし、山の維持管理不足の影響からアカマツが枯死し、寺院からの借景景観としての価値が低下しています。 まずはボランティアスタッフによる灌木類の徐間伐で灌木の生長を促進させることから始め、百人一首にも詠まれた美しい小倉山のアカマツ林を再生していきます。 経済的にこの活動を支える為にも、いずれは松林の副産物としてマツタケを収穫していくことも目標にひとつに掲げています。 京都を代表する竹林風景。 特に嵯峨野地区は日本三大美竹林にも指定されており、美しい竹林風景が広がっている地域です。 しかし、竹の維持管理不足の影響から荒廃した竹林となっており、風景としての価値が低下しています。 それを解決する為、タケノコ収穫と竹材チップの肥料化、そして環境教育やツアー等を通じて、経済的にも成り立つ仕組みを回しながら竹林整備を行い、かつての美竹林を再生していきます。 嵯峨嵐山から京北にかけて水田耕作地が広がっています。 耕作放棄地の増加や化成肥料・農薬を使うことにより、モロコ類、フナ類といった川魚や、ホタル、ゲンゴロウなど水生昆虫が生息できにくい環境となり、景観とともに生物多様性の低下が問題となっています。 ここはまさに千年続く水田風景であり、豊かな生物相と共に保全する為、 耕作放棄地を借りて、水田オーナー制度やボランティアスタッフ、そして環境教育やエコツアーの現場として、たくさんの人の手を借りながら、農薬や化成肥料を使わずにお米を育てています。